解決事例
SolutionCase
断れない関係を断ち切る決意。少年が選んだ更生への道
窃盗・傷害・恐喝の併合事件で、誠実な謝罪と示談を重ね、保護観察処分に。
家庭・学校・弁護士が連携し、少年が更生への第一歩を踏み出した事例です。
窃盗・傷害・恐喝の併合事件で、被害者との示談成立・保護観察処分に
事件の概要
依頼を受けた少年は、友人数名とともに、暴行を加えて相手に傷害を負わせた事件に関与したほか、
その前後に窃盗行為、恐喝行為などの非行を繰り返していました。
警察に逮捕され、長期間の観護措置(少年鑑別所での収容)を受けるなど、非常に厳しい環境の中での手続きとなりました。
当事務所は、少年の反省の深まりと更生の意志を明確に示すため、保護者・学校関係者と連携し、示談と反省文の作成を支援しました。
弁護士の対応と示談成立までの経過
弁護士は、各事件の被害者に対して速やかに謝罪の意を伝えるよう指導し、
少年本人による謝罪文の作成・送付を行いました。
傷害事件では、被害者への10万円の示談金を支払い、被害感情の緩和を得て示談が成立。
また、窃盗事件でも報復行為を一切行わない旨を確約し、15万円の示談金を支払い、誠実な謝罪をもって和解に至りました。
さらに、恐喝事件については、併合されていなかったため示談書送付が遅れていましたが、少年本人が新たに謝罪文を作成し、被害者2名に送付する予定です。
反省と更生への取り組み
少年は、逮捕・観護措置という厳しい経験を通じて、
自らの規範意識の低さと判断の甘さを深く反省し、今後同じ過ちを二度と繰り返さないことを固く誓っています。
また、今後は母親の実家である〇〇県〇〇市で生活し、これまで関わってきた「断れない先輩・友人関係」から離れる環境を整えています。
家庭裁判所においても、少年の真摯な反省態度と環境の改善が認められ、保護観察処分の判断が下されました。
弁護士からのコメント
少年事件では、「反省の気持ちをどのように示すか」が非常に重要です。
被害者への誠実な謝罪や示談、生活環境の見直しなどを積み重ねることで、
裁判所に対して再非行の防止と更生の可能性を示すことができます。
本件でも、少年本人と家族の努力が実を結び、今後の社会復帰に向けた第一歩を踏み出しました。
今回は、家族とともに立ち直る。環境を変えて始まる新しい生活事例をご覧いただきました。
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お子様の刑事事件のご相談は、初回60分5,500円(税込)となっておりますが、少年事件に詳しい弁護士に相談することで、前へ踏み出すこともできます。是非、お待ちしております。