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2022.12.28 子ども・学校問題

いじめに対する学校と親の対応・いじめを発見したら、そして、いじめにあった子へ

いじめに対する学校と親の対応・いじめを発見したら、そして、いじめにあった子へ

学校としての対応

いじめに対する基本姿勢としては、いじめの存在を認めることに消極的にならないことが重要です。決して、管理責任を問われることを恐れたり、部下である教師を守るためにいじめ問題を隠そうとしてはいけません。いじめ防止対策推進法においても学校及び学校の教職員は、「児童等の保護者、地域住民、児童相談所その他関係者との連携を図りつつ、学校全体でいじめの防止及び早期発見に取り組むとともに、当該学校に在籍する児童等がいじめを受けていると思われる時は、適切かつ迅速にこれに対処する責務を有する」と定められています。

いじめられた子どもに対する調査・対応

まずいじめられた子どもから事情を聞くことが重要で、いじめられた子どもがいじめを否定したからといって、いじめがないと決めるけるべきではありません。いじめはいじめる側に問題があるのであって、いじめられた側には非がないこと、学校としていじめられた子どもを守っていくことを学校全体のメッセージとして明確に伝える必要があり、本人だけでなく保護者も交えて方策を決定する必要があります。

いじめた子どもに対する調査・対応

いじめた子どもからの事情を聴く際には、一方的に加害者と決めつけずに、いじめた子どもの言い分、動機などにも耳を傾けてコミュニケーションを図ることが必要となります。幼少期に虐待を受けていた、過去にいじめに遭っていたなど、いじめ問題の真の解決を図るため、いじめた子どもが抱える問題の調査及び解決にも取り組む必要があります。また、いじめた子どもに対して、それがいじめであること、いじめはどのような理由があっても許されるものではないことを伝え、いじめ問題の対応は学校全体で統一感をもって取り組むことが重要となります。なお、いじめが明らかに恐喝、傷害などの犯罪行為であると認定できる場合は、子どもの安全を守るためにも警察に通報することが必要です。

周囲の子どもに対する調査・対応

いじめを見ている周囲の子どもから事情を聴くことも、いじめの実態把握には必要となりますが、いじめられた子どものプライバシーや情報を提供し子どものプライバシーにも配慮する必要があります。いじめは、いじめた子ども、いじめられた子どものみならず、その周囲の子どもも含めた問題で、いじめ問題の解決には、周囲の子どもにもいじめはどのような理由があっても許されるものではないことを伝えることが必要です。

親としての対応

いじめられた子どもに対して

いじめられた子どもは多くの場合、いじめにあっていることを保護者や教師に話しません。子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う親権者である親としては、子どもの日々の言動や健康状態などに留意し、子どものシグナルに気付いてあげる必要があります。日常生活の変化に気を配り、問い詰めたりするのではなく、子どもが話したくなったらいつでも聞くという姿勢を示してあげてください。子どもに対して絶対に味方であることをよく伝えて、精神的ダメージを取り除いてあげることが大切です。

いじめた子どもに対して

子どもから事実を確認することなく、子どもの責任を全面的に否定したり、逆に子どもを責めたてたりしないで、いじめはいかなる理由があっても許されないと伝えていくことが大切です。いじめの態様によっては、いじめた子どもが刑事事件に付されたり、民事事件の責任を追及されたりする可能性もあるため、いじめた子どもの保護者としても早い段階でいじめに適切に対応する必要があります。いじめの多くは学校で起きており、いじめを解消するためには、家庭と学校との協力体制を築くことが必要不可欠です。いずれの立場であっても保護者としては、子どもの意向を確認した上で学校や教師に相談し、学校を通じて、いじめは許されないことを観衆や傍観者という立場の子どもにも浸透させる必要があります。

いじめを発見したら

いじめの四層構造(①いじめる加害者、②いじめられる被害者、③はやしたて面白がって見ている観衆、④見て見ぬふりをする傍観者)の中で、大多数は傍観者であり、いじめを見て見ぬふりをしている者がほとんどです。いじめを発見したら、表立って「いじめはやめろ」と言わなくても、人目につかないような場所で話しかけたり、メールで「何もできないけど、私は友だちだよ」と伝えたりするだけで、いじめられている同級生はどれだけ救われることでしょう。いじめを受けている子どもは、孤立感に苛まれていることが多く、些細な言動でも同級生に生きる勇気を与えることは十分可能です。

周囲の大人はどうすれば?

子どもの話に素直に耳を傾け、真摯に相談に乗る必要があります。思春期の子どもにとって、自分がいじめられているという事実は、耐え難い屈辱です。周囲の大人は、子どもがいじめの事実を簡単に話せるわけがないという認識を持つべきです。また、「大丈夫か?」などと質問されて、子どもが「だめです」と答えられるわけがなく、大人が期待する答えを察して、期待どおりに「大丈夫です」と答える能力が子どもたちにあることを知るべきであります。

いじめにあった子へ

これまで本当につらい思いをしながら、よく頑張ってきたと思います。あなたは1人ではありません。あなたが今まで無事に育ってきたことが、あなたが1人ではないこと、あなたを受け入れてくれる人が必ずいることの確実な証拠だと思います。あなたを必要としている人、あなたがその場にいるだけで幸せだと思ってくれる人が必ず存在しますし、あなたが死ぬことで悲しい思いをしながら生きていくことになる人もいます。1人で抱え込んでしまう前に、親からもらった大切な命を絶つ前に、まず誰かに話をしてみましょう。今は考えられないかもしれないけど、あなたはこれからたくさんの人と出会い、たくさん楽しい経験をするのです。ですから、絶対に死んではいけません。

あなたが産まれた時、沢山の人達が祝福しました。誰でもいいので、気持ちを話してみましょう。
半田みなと法律事務所では、いじめに遭われた方、ご家族のご相談をお受けしております。お一人で悩まず、お気軽にご連絡くださいませ。