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2023.10.16 離婚・男女問題

さまざまな離婚の原因

さまざまな離婚の原因

さまざまな離婚の原因についてご説明いたします。

宗教が原因の離婚

信教の自由は憲法で認められており、夫婦であっても、お互いそれぞれの思想信条は尊重しなければなりません。そのため、相手が特定の宗教の教えを熱心に信じるようになった場合、その教えが自分の思想信条と違っているという理由だけでは、裁判で離婚は認められません。しかし、宗教活動が限度を超えて夫婦の義務に反した場合は、離婚事由になります。

  • 宗教活動のために、家事や育児を放棄する→協力義務違反
  • 宗教活動のために、家計に多大な負担をかける→協力・扶助義務違反
  • 宗教活動のために、勝手に家を出てしまう→同居義務違反
  • 宗教活動のために、多額の寄付をする→協力・扶助義務違反

精神的障害が原因の離婚

配偶者が回復の見込みのない精神障害で、日常的に夫婦の義務を果たすことができず、そのまま婚姻を継続させるのは難しいという場合は、法的な離婚事由になります。しかし、精神的障害を患ってしまったのは、不貞行為や暴力などとは異なり、本人の責任ではありません。そのため、配偶者に精神的障害があるという事実だけでは、離婚は認められません。裁判においては、さまざまな事情が総合的に考慮されます。

ポイント

  • 離婚請求者が看病や介護などをして、相手の回復を促す努力を長期間してきたか
  • 離婚後の相手の生活の保障や今後の療養の見通しがあるか

子どもへの虐待が原因の離婚

法律上、子どもへの虐待そのものは、裁判で離婚事由には認められません。しかし、相手の虐待から子どもを守るために別居し、そのまま別居先で子供と暮らしている状況ならば、裁判になった場合、虐待を契機として夫婦関係が破綻したと判断され、離婚判決が出ることがあります。

子どもへの虐待に該当する行為

子どもの生命に危険が及ぶ行為

  • 頭部や顔面を手加減なしに殴打する
  • 階段から突き落とす
  • 頭を押さえつけて風呂に沈める
  • 首を絞める
  • 乳幼児への激しい暴力 など

日常的なネグレクト

  • 食事を与えず栄養失調にさせる
  • 病気やけがの際に治療をしない
  • 季節に適した衣類や清潔な衣類を与えない
  • 風呂に入れず不潔な状態のまま放置する など

性的行為

  • 性交渉を強要する
  • 性的な意図からの接触を強要する など

一つひとつの行為は虐待とまでは言えなくても、子どもを叩くなど行為が継続的に行われ、配偶者が行き過ぎだと感じている場合、裁判になれば不適切な行為だったとして非難される可能性もあり得ます。

お悩みの方は、お気軽に半田みなと法律事務所へご連絡くださいませ。