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Categoryアダルトビデオをトレントでダウンロードしたら逮捕されますか?
軽い気持ちでアダルト(AV)動画をダウンロードしてしまった方は多くおられます。半田みなと法律事務所では、『トレントというファイル共有ソフトを使用して、アダルト動画をダウンロードしてまった』『発信者情報開示請求が届いた』など、複数のご相談をいただいております。今回は、アダルト(AV)動画をダウンロードした場合のリスク、また対応方法など、ご説明させていただきます。不安なことがございましたら、是非ご相談ください。あなたに寄り添い、迅速な対応をいたします。
アダルトビデオをトレントでダウンロードすると逮捕される?
逮捕されるリスクがあります。トレントというファイル共有ソフトを使用して、アダルトビデオをダウンロードすると、同時に当該アダルトビデオをアップロードしたことになるからです。違法なダウンロードも著作権法違反ですが、違法なアップロードはダウンロードよりも悪質な著作権法違反として逮捕されるリスクが増します。現状としては、営利や組織的なアップロードの場合に逮捕されており、一般人が数本アップロードした場合では逮捕はされていませんが、逮捕に至らない場合でも、強制捜索(ガサ入れ)され、起訴や略式起訴(罰金刑)となるおそれがあります。
違法であることを認識する流れとしては、有限会社プレステージ、株式会社クイーンズロード、株式会社ケイ・エム・プロデュースなどのアダルトビデオの製作会社が、違法にアップロードした人の発信者情報開示請求をし、プロバイダ経由で氏名や住所を開示してもよいかどうかという意見照会書が手元に届くことで、違法なアップロードであると認識するという流れが多いです。
アダルト(AV)を違法ダウンロードしたときの刑事リスク
アダルト(AV)動画を違法ダウンロードして告訴されると、刑事事件として裁かれます。有罪となったときの罰則は、懲役2年以下もしくは、罰金200万円以下もしくは懲役2年以下+罰金200万円以下となります。違法アップロードは、違法ダウンロードよりも更に罪が重く、著作権者や警察も違法アップロードの方の摘発に力を入れているようです。
アダルト(AV)動画の違法ダウンロードに該当する行為とは?
- 有料(課金のアダルト(AV)動画を、支払いをせずに無料でダウンロードする
- 違法動画サイトよりダウンロードする
- トレントなどファイル共有ソフトを使用してダウンロードする
- ダウンロードしたアダルト(AV)動画をインターネット上にアップロードした
具体的にアダルト(AV)動画の違法ダウンロードに該当するのは、上記の内容として挙げられています。有料のアダルト動画とは、カリビアンコムやFANZAやなどのサイトが扱うアダルト(AV)動画のことです。これらの有料アダルト(AV)動画をファイル共有ソフトやフリーソフトなどを使って、HDやMP4でダウンロードする行為は、犯罪に該当いたします。アダルト(AV)動画制作会社の許可を得ず、無断でアップロードしてるサイトは、すべて違法サイトとなります。
トレントでアダルト(AV)動画をダウンロードした事例をご紹介
トレントでアダルトビデオを何本かダウンロードしていたAさんのもとに、加入しているプロバイダから「発信者情報開示に関する意見照会書」が届きました。アダルトビデオの製作会社の代理人弁護士が、アダルトビデオを違法にアップロードしている人がいるので、発信者の氏名や住所を開示してほしいという申立を行い、その申立についての意見照会が届いたのです。違法にアップロードされたアダルトビデオのタイトルが書いてあり、確かに、Aさんは、そのアダルトビデオ動画をダウンロードしたことがありました。Aさんは、ダウンロードすることで同時にアップロードになることはなんとなくわかっていましたが、大丈夫だと思っていました。半田みなと法律事務所にご相談いただき、発信者情報開示については同意した上で、代理人として、アダルトビデオ製作会社の代理人と示談交渉をしました。
Aさんは何本ダウンロードとアップロードしたかわからなかったため、包括的な和解として、77万円をアダルトビデオ製作会社に支払うことで和解し、刑事告訴はされずに済みました。
プロバイダ経由の意見照会に対して、開示を拒否する、または、回答しないとどうなるか?
アダルトビデオの製作会社は、発信者情報開示請求訴訟を提起し、裁判の中で、高い確率で開示を認めるという判決が出てしまいます。違法なアップロードをした人の氏名や住所がわかったアダルトビデオ製作会社は、アップロード者に対して、民事上の損害賠償請求や刑事告訴をすることになります。トレントで違法なダウンロードをしたことで、アップロードしてしまった方にとっては、アダルトビデオ製作会社と示談を検討することとなります。
示談する際の相場としては、以下の金額が多いです。
- 問題となっている1本だけの示談の場合、22万円または33万円
- 複数アップロードしている場合、包括的示談として、55万円~77万円
アダルト(AV)ビデオを違法ダウンロードして開示請求が来たら弁護士に相談すべき!
アダルト(AV)動画を違法ダウンロードしてしまい、”発信者情報開示請求”が届いたら、すぐに弁護士への相談をおすすめいたします。発信者開示請求が届くことは、アダルト(AV)の違法ダウンロードの証拠が抑えられていると考えられます。発信者情報開示請求が届いた場合、『家族にバレてしまうのでは』『逮捕されてしまうのかも』と不安になられる方は少なくありません。自己判断で不誠実な対応をしてしまうと、状況がこじれる可能性もあります。ご自身で相手方と示談交渉することはできますが、ダウンロードした本数が多く、トレント利用の方は、損害賠償請求額が高額になりやすいです。
弁護士に依頼すると、費用はかかりますが、交渉や窓口を弁護士にすることができ、あなたの精神的なストレスを減らすことができます。無事に示談することができれば、違法行為は家族や職場に知られることはありません。(示談は当事者同士の話し合いで成立するため、著作権者によっては、示談に応じてもらえないこともあります。)迅速に解決するためには、法律のプロである弁護士に依頼するのがいいでしょう。
弁護士費用はいくらかかる?
- トレント関係のご相談は初回60分無料
- ご依頼については着手金220,000円(税込)
- 報酬は示談で解決した際に220,000円(税込)
- 知多半島、名古屋市、愛知県以外の都道府県のご相談もお受けしております。
プロバイダ経由で意見照会書が届いた方、違法なダウンロードをして違法なアップロードにもなるのか不安な方は、早期に弁護士に相談いただくとよいです。遠方のため事務所まで足を運べない方でも、お電話やzoom相談にて対応しておりますので、弁護士法人半田みなと法律事務所にぜひ一度ご連絡いただければと思います。