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2022.12.26 詐欺被害・消費者被害

ネット詐欺の最新手口

ネット詐欺の最新手口

ネット詐欺と無線LANへの安全対策

詐欺の最新手口

ネットバンキングの不正送金被害について、過失の度合いを低くするためにも、パスワートの定期的な変更や、こまめなアップデート、ウィルス対策ソフトのインストールなどをきちんと行うことが重要です。最近の脅威としては、特定の組織や個人を狙って情報の搾取を行うメールを送る標的型攻撃メールとともに、ランサムウェアによる脅威があります。ランサムとは身代金という意味で、ランサムウェアはパソコンやシステムに侵入し、ファイルを暗号化し、暗号化を解除するために金銭を請求するというマルウェアです。
ネットの普及に伴い、ワンクリック詐欺やネットオークション詐欺など従来から存在するもののほか、新しい形の詐欺が増えてきています。

ドロップシッピング詐欺

主に在宅でお金を稼ごうという人向けに、ホームページを作成し、ネット販売の仲介を行い、仲介料等の収入を得て「必ず利益になる」「月収は○万円以上」などの記載により勧誘を行う詐欺です。ホームページやウェブサイトの作成などに高額な費用がかかり、その費用が先に徴収されており、最初の謳い文句のような利益は発生しないのです。類似の詐欺として、「確実に収入が得られる」として一定の作業を依頼する情報商材詐欺があります。

ナイジェリア詐欺

ドメインから比較的取得しやすいとされているナイジェリアを中心に起こったことから名付けられた詐欺で、架空の商談を持ちかけ、手数料や税金、弁護士費用をだまし取ろうとする手口です。

4クリック詐欺

ワンクリック詐欺やツークリック詐欺と同様の架空請求の手口です。クリックの回数は異なりますが、入会登録料が発生したような表示を行い、パソコンの画面上にアダルトサイトの画面が張り付き、再起動しても消えないなどのプログラムでユーザを脅す手口です。

アプリを利用した詐欺

特にスマートフォンのアプリで、無料アプリと称して登録時に個人情報や位置情報などの情報を騙し取る詐欺です。

ネットゲーム詐欺

オンラインゲーム詐欺をも言われ、ネットゲーム上にてアイテムを騙し取る詐欺です。

その他、実際に存在する有名企業のサイトを寸分違わず真似るなどにより、ユーザに個人情報を入力させるものも多く見られています。

無線LANへの安全対策

LANとは、「Local Area Network」のことで、企業内または家庭内などの比較的狭い範囲でネットワークを構成することを指します。便利な無線LANですが、同時にリスクもあります。第三者に無線LANでやりとりしている通信内容を閲覧されてしまう「盗聴」のほか、利用許可を受けずに無断でコンピュータやネットワークに入る「侵入」、データを別のものに書き換えられてしまう「改ざん」、他人が当事者になりすましてデータの送受信をしてしまう「なりすまし」、ウィルスの配布またはDos攻撃(大量の情報を送りつけられ、機器が使用停止してしまうこと)の中継点とされてしまう「踏み台」という、様々な不正行為の恐れがあります。

このようなリスクを回避するためには、主に2つの観点からの対策が重要で、①アクセスポイントに接続できる端末を制限し、他の端末からの接続を防ぐという点と、②アクセスポイントと端末間の通信内容を暗号化するという点です。その他、ネットワークもしくはインターネットを通じて重要な情報をやりとりする際には「SSL」という方式で暗号化された経路を使用したり、外部からの不正な侵入を検出するファイアウォールや、ウィルス対策ソフトを導入したりすべきです。また、無線LANの危険性及び情報セキュリティ対策の教育を従業員に対しても行うことも重要です。

アクセスポイントへの接続制限および無線LAN経路の暗号化を中心に、様々な方法を多重的に用いることによって、情報セキュリティの向上強化を図ることが望ましいでしょう。

半田みなと法律事務所では、悪質な商法トラブルやインターネットを利用した詐欺被害に遭われた方のご相談を受けております。お困りの方は、お一人で悩まずご相談くださいませ。