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投資詐欺について

近年、投資が注目されており、メディアでも投資を推奨する多くの情報を目にしますが、芸能人をはじめ投資詐欺による被害が、高齢者を中心にあとを絶ちません。投資詐欺の手口は巧妙で形や品を変え多様化しています。「自分は大丈夫」と思っていてもいつの間にかひっかかってしまうかもしれません。

詐欺師は

電話、郵便物、電子メール、オンラインなどあらゆるものを利用して、正当な金融サービス会社の従業員になりすまし、あなたに投資させようと様々なことを試みます。投資詐欺は、非常に魅力的で本当のように思える投資機会ですが、投資詐欺にあってしまうと多額のお金を騙しとられる危険があるため注意が必要です。

投資詐欺の手口はさまざま！

未公開株に投資させる

まだ株式市場に上場していない株を非上場株（未公開株）といいます。「未公開株」というキーワードを使い投資を勧誘するもので、上場していないので証券取引所では取引できず、一般には公開されていないことをアピールしてきます。上場すれば高値が付くのは確実、安価な今のうちに買って上場後に高値で売れば差額が儲けになると勧誘し、投資をさせる手口です。確かに未公開株へ投資することはありますが、一向に上場しないというトラブルは後を絶ちません。そもそも架空の会社の株を購入させられているケースもあり、特別感を出して投資勧誘をしているならば、投資詐欺の可能性があります。

海外株式や外国通貨に投資させる

外国の通貨を安価な今のうちに買っておき、経済成長に応じて値上がりしたところで売れば儲かるなどと、海外の株式や外国通貨に投資させる手口です。海外への投資は一般的なものであるため、詐欺であるかどうかは内容で見極めるしかありません。海外への投資が一概に詐欺であるとは言い切れないため、詐欺の可能性もあることを理解しておく必要があります。FXだけでなく、保険、土地、暗号資産など、海外資産がらみの詐欺は多くあります。

話題となっているトレンドの事業に対して投資させる

風力発電や太陽光発電、HIVやiPS細胞など、その時々に話題となっているキーワードや世の中のトレンドになっている事業に対して投資させる手口です。また、発電設備を設置する土地の権利や、新技術に関する知的財産権などへの投資を勧誘するものもあります。トレンドの事業はテレビなどのメディアでも取り上げられるため「儲かりそう」との印象を受けてしまいます。しかし、実在しない事業への投資を勧誘する投資詐欺の手口があるため、信頼できる話であるかどうかを確認しなければなりません。

「プロ」をアピールして投資させる

投資会社の中には「プロ向けファンド」と呼ばれるものが存在し、「プロ」という言葉をアピールすることで安心、信頼をさせ、投資させようとする手口です。プロ向けファンドは、証券会社や銀行、投資会社などの「プロの投資家」が利用するために組成されたファンドをいい、一般消費者に向けて広く売られることは想定していません。「プロ」という言葉にレベルが高い投資ファンドとの印象を受けるかもしれませんが、「運用のプロがいて儲かりやすい」というの意味ではないので、そのようなアピールがあれば詐欺を疑いましょう。

劇場型詐欺

劇場型詐欺とは、まるで演劇のように役回りを分担して、複数の人や業者が存在しているように装い、ストーリー仕立てで架空の商品を購入させる手口です。例えば、業者Aが架空の商品を販売勧誘し、もう一方の業者Bがその架空の商品を高値で買い取っているように装います。「業者Aから商品を買って業者Bに売れば儲かる」と対象者に思わせ、商品を買わせる手法です。電話での勧誘だけではなく、パンフレットや申込書を郵送したり、実在する企業名等をかたって信用を高めたりするケースも見受けられ、将来性のありそうな事業を装う傾向が見られます。

公的機関装い詐欺

金融庁、警察等の公的機関を装い、法令違反行為等があったとの名目で金銭の支払いを要求したり、架空の商品を購入させたりするような手口です。また、「金融庁から依頼を受けて案内しています」などの勧誘に気を付けましょう。金融庁などの公的機関が特定の業者に投資勧誘の委託や指示することはありません。公的機関の担当者を名乗り安心させようとしているならば注意しましょう。

詐欺被害に遭わないように、流行している詐欺内容を知ることはとても大切なことです。怪しい儲け話や誘惑にのらない、常に疑いの目を持って、他人と接することを心かけてください。次回は、女性をターゲットにしているロマンス詐欺についてご説明したいと思います。