解決事例
SolutionCase
刑事
止まらなかった元交際相手への連絡。ストーカー逮捕という現実を乗り越え・・
「元交際相手の声が聞きたい」という執着心が、警察の禁止命令という法的ラインを超え、逮捕という深刻な事態を招くことがあります。
ストーカー規制法違反で逮捕・勾留されたAさんの事例では、警察からの禁止命令を「直接会わなければ大丈夫」と軽視して電話を繰り返したことが原因でした。
突然の事態に驚いたご両親の依頼を受け、弁護士は直ちに警察署でAさんと接見し、自分の行動が「愛情」ではなく「相手を脅かす加害行為」であることを自覚させました。
被害者側からは謝罪の受け入れを拒絶されましたが、弁護士は早期の身柄解放と更生を最優先し、再犯防止のための環境整備に奔走。専門カウンセリング病院の選定に加え、ご両親によるスマートフォンの管理や同居といった厳重な監督体制を詳細に記した保釈請求を裁判所に提出しました。
この迅速な対応により、「長期の拘束は更生を妨げる」という主張が認められ、起訴後速やかに保釈が決定しました。
現在はご両親の支えのもと、治療に専念しながら着実に社会復帰への道を歩んでいます。ストーカー事件では「悪意のなさ」と「法の重さ」に大きな乖離があり、警察の警告無視は逮捕へ直結します。早期の身柄解放と再犯防止の環境作りこそが、更生への最も重要な鍵となります。
愛知県弁護士会所属 弁護士 中島 康雄